スズキ目ギンポ亜目イソギンポ科。
英名はElegant blennyで、
その名の通り優雅な黄色い体が特徴。
函館以南の日本で広く見られる。
フジツボやオオヘビガイの貝殻などを
巣穴にする習性があり、
小さな穴にも後ろ向きのまま収まることができる。
すみだ水族館では1つの水槽に2匹を展示。
ときどき巣穴から顔を出して
こっちを伺っているのがたまらなくかわいい。
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青春と書いて、
ナベカと読む。
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飼育スタッフ
坂井
あれは10年以上も昔。
私は(まるで運命のように)ナベカと出会った。
高校の授業で「磯のいきものを捕まえる」という初めての経験に興奮していた私は、
黄色い何かを目撃した。
あのいきものは何?帰宅後も、もう一度会いたいという思いにかられた私は、
当然のようにそのいきものと再会した。
そのあまりの可愛らしさに、稲妻が走り、心を打たれていた。
それが、そう、ナベカ。関東の浅瀬にいる魚たちの中でも群を抜いて鮮やかな体色。
こちらを伺い見る、好奇心旺盛なまなざし…。
見ていただければ、私が青春の大半を捧げた理由、あなたも納得できるはずです。
ぜひ、水族館へお越しください。ナベカを、よろしくお願いします。
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