コラム

2017.07.20

自由研究も解決♪夏休みは水族館でいきものを観察しよう!

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楽しみな夏休み。
たくさんの宿題は子どもたちにとっては憂鬱かもしれませんが、「自由研究」は子どもたちの興味を広げる絶好の機会です!
水族館でなら、家族で楽しみながら自由研究も解決できます♪
テーマ探しにお悩みの子どもたちにおすすめの、すみだ水族館でいつでもできる〝いきもの観察゛のヒントをご紹介します。

その①歴史も学べる!金魚の意外な正体


金魚は、夏の風物詩であり、「色が綺麗」、「顔がかわいい」と親しまれている私たちにとって身近ないきもの♪‌
すみだ水族館には、色や、形、大きさがさまざまな「品種」の金魚たちがいます。‌
個性豊かな金魚たちですが、すみだ水族館の他のいきものと比べ、決定的な違いがあるんです。‌
その違いとは、金魚の姿は、実は人が創り出してきたということ。‌
しかし、何もないところからいきものを誕生させることはできませんよね。‌
では、金魚はどのように生まれたのでしょう?‌

0502一番人気のリュウキンは丸みのある体と優雅なひれが特徴‌

0502アズマニシキは赤・白・黒の3色‌

金魚たちのご先祖さまって?


金魚誕生のきっかけは1600年ほど前、中国で発見されたあるフナだったと言われています。‌
そのフナは、生まれつき、銀色ではなく赤い色をしていました。‌
赤いフナを見た人は、その美しさに感動したのか、そのフナを飼育することにしました。赤い色は親から子に受け継がれる「遺伝子」によるものだったため、赤いフナの子どもや孫にも〝赤い色″という特徴は受け継がれました。‌
綺麗な赤色のフナは人々に親しまれ、人々は赤色のフナの飼育を続けました。‌
そのうち、生まれてくる子どももみんな赤いフナになり、色だけでなく体の形や大きさも段々と自然にいた頃と変わっていったのです。‌

0502赤いフナ「ヒブナ」も展示しています‌

金魚の歴史を考えよう


こうして、人に飼育され誕生した魚が金魚です。‌
約500年前、室町時代に日本に初めて入ってきたと言われる金魚が、ワキンという品種です。‌
さてそのあと、日本では、どのようにたくさんの品種が生まれたのでしょう?‌
すみだ水族館の水槽や解説を見て考えてみましょう!‌

0502ワキンは金魚の中でもフナに近い姿‌

0502館内の解説にもヒントが書いてあります!‌

その② 実はすごいよ!泳げる鳥、ペンギン


プールや海に行く機会が多い夏は、「泳ぐのが難しい!」と思うことはありませんか?‌
すみだ水族館のアイドル、マゼランペンギンたちは、泳ぐのがとっても得意♪‌
海の中を自由自在に泳げるって、実はすごい能力ですよね。‌
ペンギンたちは、いったいどうやってスイスイと水の中を進んでいくのでしょう?‌
すみだ水族館では、朝9時から夕方4時くらいまで元気に泳ぐマゼランペンギンの姿が見られるので、泳ぎのプロ、マゼランペンギンのヒミツを探ってみましょう。‌

0502スイスイ気持ちよさそう♪‌

野生のマゼランペンギンって?


野生のマゼランペンギンを見たことがある方は、なかなかいないと思いますが、どんなところに住んでいるか知っていますか?‌
マゼランペンギンは、名前の由来とも言われる冒険家「マゼラン」の船が通った南アメリカの海や沿岸で暮らしています。‌
食べものは海を泳ぐ魚など。‌
海で魚を捕まえて食べることを想像すると、泳ぎが得意なのも納得ですよね!‌

泳ぐマゼランペンギンを観察しよう


すみだ水族館に来たらペンギンプールを観察してみましょう。‌
どうやって水の中を進んでいる?‌
息はどうしている?‌
泳いでいるときと立っているとき、それぞれどんな体の向き?‌
水の中で目はどうなっている?‌
翼はどんな役割をしている?‌
空を飛ぶ鳥と体のどんなところが違う?‌
などなど、観察のポイントはたくさんあります。‌
ペンギンをじっくり観察したあとは、家に帰ってからも見直せるよう絵を書いたり、動画や写真を撮ったりしておきましょう。‌
ペンギンの泳ぎ方を見たあとに、ほかのいきものたちや、自分が泳ぐときと比べてみるのもおすすめです。‌
分からないことがあったら館内のスタッフにもどんどん質問してくださいね!‌

0502まるで空を飛んでいるように泳ぐペンギンたち‌

0502館内のパネルも参考にしてくださいね♪‌

その③隠れる!だます!?小さな魚たちのすごい力


自分のことを食べようとする敵が、いつ狙ってくるかわからない海の中。‌
もし自分だったらと思うと、とっても怖いことです。‌
しかし、いきものたちは、生まれながらに持った“力”を使って勇敢に生き抜いています。‌
小さな魚だって、きっと怯えてばかりいるだけではありません。‌
身を守るための力とは、どんなものがあるでしょう?‌

安全なすみか


いつもイソギンチャクと一緒のクマノミ。‌
クマノミは、イソギンチャクを‟すみか″にすることで身を守っています。‌
イソギンチャクは毒を持っており、他のいきものたちは近づくことができないのですが、クマノミは特殊な「粘液」によってイソギンチャクに刺されないと言われています。‌
また、安全な‟すみか″を自分で作る魚たちもいます。‌
すみだ水族館にもいるチンアナゴやジョーフィッシュのなかまは、いつでもすぐに隠れることができる巣穴を作って暮らしています。‌
どんなふうに巣穴を作っているか、観察してみましょう。‌

0502イソギンチャクから顔をのぞかせるハナビラクマノミ‌

0502巣穴を掘るイエローヘッドジョーフィッシュ‌

敵の目をだます模様


魚の中には、模様が目の上にも重なっていたり、目のような模様が体のうしろの方についていたりする種類がたくさんいます。どうやらこれらの模様は、顔の向きを敵に勘違いさせたり、急所である顔を隠したりする効果があるようなのです。‌
例えば、鬼ごっこで、ターゲットをこっそり待ち伏せや、死角から不意打ちをしようしているとしたら…確かに、そのとき、「相手の顔がどちらを向いているのか」ということはとても重要ですよね。‌
また、体の色や模様が、周りの砂や海そのものに紛れる「保護色」となっている魚もたくさんいます。‌
周囲にうまく溶け込んでいれば、敵に発見されずに、うまくやり過ごせそうですよね!‌

0502チョウチョウウオの仲間は模様がさまざま‌

0502アカマツカサ。赤色は暗いところにいくほど目立たない色‌

このように、強い武器を持たない魚でも、さまざまな方法で身を守り、自然を生き抜いているのです。‌
すみだ水族館に来たらぜひ、魚たちの行動や体の模様に注目し、どんな“力”を持っているのか考えてみてくださいね!‌

Let’sトライ♪


以上、自由研究のテーマにおすすめの、3つの観察ポイントをご紹介しました!‌
水族館に遊びに行くときは、写真や動画を撮るためのカメラ、絵を描いたりメモをとったりするための紙とペンもお忘れなく。‌
お父さんやお母さんも、子どもたちが興味を示すいきものの観察をとことん一緒に楽しんであげてください♪‌

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