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2018.07.23
水族館の飼育スタッフに聞いた!金魚、飼い方のコツ
夏に向けて、これから自宅で金魚を飼ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか?金魚の水槽がひとつあるだけで、お部屋の雰囲気がとっても涼やかになりますよ♪今回は東京の下町にある「すみだ水族館」で、日々愛情をもって金魚たちのお世話をする飼育スタッフに、金魚の飼い方のコツを聞いてみました!
夏に向けて、これから自宅で金魚を飼ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか?金魚の水槽がひとつあるだけで、お部屋の雰囲気がとっても涼やかになりますよ♪
金魚は江戸時代に庶民の間に広がり、それからずっと人に親しみのある魚として愛されてきました。すみだ水族館は東京の下町にある水族館として、そんな金魚の魅力を伝える展示に力を入れています。
今回はそのすみだ水族館で、日々愛情をもって金魚たちのお世話をする飼育スタッフに、金魚の飼い方のコツを聞いてみました!
金魚を家に連れて帰ったら、すぐ用意した水槽で元気に泳がせてあげたいと思ってしまいがちです。でも長旅を終えたばかりの金魚は少しお疲れモード。しばらくはゆっくり休ませてあげることが大切です。
まずはバケツなどにたっぷり0.5%の塩水(水1リットルに対して塩5グラム)を作り、そこで1~2週間ほど休ませてあげてください。また、新しい環境に馴染むまではストレスなどから消化不良になりやすいので、最初の3日間はゴハンを与えず断食するのも、飼いはじめる際の大切な準備期間です。
日本の水道水は軟水で中性なので、金魚の飼育に向いているそうです。ただし、水道水には殺菌消毒のため微量の塩素が含まれているので、水槽に入れる前に塩素を抜いてあげる必要があります。市販の中和剤を使用してもよいですし、夏場であれば日光のよくあたる場所に1~2日汲み置きしておくことで、塩素を抜くことができます。また、家庭用の浄水器を通せば手軽に塩素を除去することができますよ。
金魚のフンやゴハンの食べ残しは水の汚れを招き、金魚の健康を損なう原因に!
金魚の様子や水の濁りを見ながら定期的に水換えをしてあげましょう。とくに夏にかけてはこまめな水換えが必要です。水換えの際に注意すべきポイントは、水温が急に変わらないようにしてあげること。古い水と新しい水で水温差があるときは、新しい水をビニール袋に入れて水槽にしばらく浮かべておくと、同じくらいの水温になりますよ。
また、水換えのタイミングは水槽をきれいにするチャンスでもあります。ガラスに着いた苔を落とし、砂利なども洗ってあげましょう♪
金魚を飼っていると、よく水が緑色に濁ってくることがありますが、その正体はアオコと呼ばれる植物性のプランクトン。適量なら金魚に悪影響はないですが、直射日光の当たる場所に発生しやすいので、水槽を置いている場所を見直してみてもいいかもしれません。
水換えの他にも、水をきれいに保ってくれる心強い味方を紹介します♪
よく水槽とセットで販売されているろ過装置は水中の汚れをフィルターでこし取ることで、水をきれいにしてくれます。比較的安価で手入れが簡単な水中フィルター、水槽の上部に取り付ける上部フィルター、水槽の外に設置する静音性が人気の外部フィルターなどの種類があるので、家の水槽サイズや設置環境にあわせて選びましょう。
また、水草にも自然の浄化作用があり、苔などの発生を抑えてくれる効果があります。金魚の飼育におすすめの水草はマツモ、アナカリスなどです。金魚が食べることで水草が枯れたりすると、汚れの原因にもなるので、あまり食べつくすようなことがあれば取り除きましょう。
金魚のゴハンは大きく分けて2種類、人工飼料と天然飼料に分けられます。人工飼料はフレーク状と粒上のものがあり、フレーク状のものは金魚の反応もよいと言われますが、水の中で細かくなって水を汚しやすいのが難点です。逆に粒状で水に浮くタイプの餌は食べ残しても取り除きやすいのがポイント。沈下性のものも、残さない程度の量をきちんとあげれば栄養のバランスがよい飼料です。
赤虫やミジンコなどの天然の飼料は、やっぱり美味しいのか金魚も大好き。ちょっとお値段が高めなので、記念日などに奮発してあげてみてはいかがでしょうか?
飼育する上で意外と迷うのがゴハンの量。ゴハンを食べる姿が可愛いくて、ついついあげ過ぎてしまったなんて話もよく聞きます。飼育する金魚の頭部サイズの5分の1くらいが、金魚が1日で食べるゴハンの量の目安と言われています。
でも1日分のゴハンを1度にあげてしまうのも食べ残しの原因に。あげてから3分ほどで食べきれる量を目安に、何度かに分けてあげましょう。もし残っていたら丁寧に回収してあげてください。
金魚の体調などによっても食べる量は変化します。ゴハンをあげたら金魚の反応を見て、普段と変わったところがないか確認しましょう。
金魚を飼うならガラスの水槽や空気ポンプが絶対必要。そう思いこんでいませんか?
どんぶりが1個あれば始められる『どんぶり金魚』は、誰でもやさしくできる飼育方法。金魚の観賞の仕方は水槽で見るような「横見」もよいですが、上から眺める「上見」もおすすめですよ♪
どんぶりで飼う場合には、小さめの金魚で、リュウキンやデメキンなど泳ぎのゆっくりした品種が向いています。どんぶりは自宅にあるものでOKですが、真っ白な器に真っ赤なランチュウなど、色が映える組み合わせを考えるのも楽しみのひとつ。飼育する金魚に似合った素敵な器を見つけてあげましょう♪
また、過密な飼育は避け、金魚がゆったり泳げるサイズの器を選ぶのも大事です。水は汚れやすいので毎日新しい水に交換してあげましょう。
いかがでしたか?これから金魚を飼う人だけでなく、金魚をすでに飼っている方も、意外と知らなかったということが多かったのではないでしょうか?
すみだ水族館では身近だけれど奥が深い金魚たちの世界を楽しめる展示が充実しています。また、いきものを飼育するスタッフと気軽に会話を楽しめるのも魅力のひとつ。金魚の飼い方でわからないことや困ったことがあれば、ぜひ相談してみてくださいね♪
あなたと金魚の暮らしが素敵なものになりますように!
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すみだ水族館は6月1日より営業再開いたしました。
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