2022.07.01
すみだ水族館(所在地:東京都墨田区、館長:毛塚 広治)は、墨田区と連携し、墨田区立吾嬬立花中学校の旧校舎(旧立花中学校校舎)の解体工事から救出・保護したメダカを、新設された「墨田区立吾嬬立花中学校」の学校に戻し、子どもたちにいのちの大切さを伝えていくプロジェクト「メダカの学校」を本日より始動することをお知らせします。
旧立花中学校校舎の池から保護したメダカたちは、野生のメダカの寿命が1年ほどであるにも関わらず、約10年間たくましく“いのち”をつないでいました。
「メダカの学校」は、このメダカたちを地域の皆さまに愛し大切にしてほしいという思いから、再び子どもたちと一緒に学校で生活できるように新設された校舎の池にメダカを戻すプロジェクトです。
当プロジェクト始動日の本日、吾嬬立花中学校と中川小学校の生徒・児童約179人にこれまでの経緯やメダカの生態についての授業を行いました。生徒たちからは「こんなに身近ないきものなのに、絶滅しそうになっていることを初めて知った」「学校にメダカがやってきたら大切に育てたい」などの声も聞かれました。
9月10日(土)には、放流とともに、メダカの愛称も発表する予定です。
すみだ水族館は、いきものの存在を介して未来をつくる子どもたちに地球環境やいのちの大切さを伝えることを目的としたサステナブルな活動「AQTION!」※の一環として「メダカの学校」に参画します。今後も地域と連携し、環境やいのちの大切さを考えるきっかけづくりに取り組んでまいります。
※2021年12月20日付プレスリリース:京都水族館・すみだ水族館のサステナビリティ推進プロジェクト未来の地球にバトンをつなぐ活動「AQTION!(アクション)」
墨田区と連携し、区内の校舎の解体工事で保護したメダカを新設された学校に戻すプロジェクト。メダカ保護の経緯や、そこから見える問題を伝えることで、子どもたちにいのちの大切さを伝えていくことを目的としています。
■メダカ発見から保護にいたる経緯
現在すみだ水族館が保護しているメダカは、旧立花中学校校舎の解体工事に伴い、2021年11月に同校の卒業生から「解体予定の校舎の池にメダカがいるので保護してほしい。」と墨田区へ情報提供があったことをきっかけに、当館が救出、保護したものです。
メダカの形態から絶滅危惧種のミナミメダカである可能性があり、遺伝子検査を行うとともに「いつ」「どこから」持ち込まれたのかなどの導入経緯を墨田区と調査しました。